超能力に於いて使用されるカードは名称をESPカード。これは超能力実験に使用するため開発されたもの。
ESPシンボルとも呼ばれる、丸い形や四角い形、十字や星、波形の5種類のマークからなっています。一般に各マークが5枚の、25枚セットが基本。
時は1930年代。心理学者のジョセフ・バンクス・ラインが、超心理学研究所を設立。超能力研究をはじめたことから開発されたもので、明瞭な実験結果を狙ってデザイン。イメージしやすい形や読み取りやすいという特徴を持った、5つの種類のマークとなっています。
実験方法は2人の被験者が向かい合って座ります。1人が用意された5種類のESPカードのマークから、頭の中で1つのマークをイメージ。
片方の1人は、相手がイメージしていると思われるマークを予想。その結果を確認するもの。
実験者同士のイメージを共有できるかという、テレパシー能力の実験として行われました。
数百万回も実験は繰り返され、被験者2人でマーク一致した確率は約21%。5種類のカードのなかから、同じマークを偶然に選ぶ確率は20%。実験の結果は僅かながら上回り、超能力の存在そのものは否定できませんでした。
こうしたテレパシー能力実験のほか、透視の訓練に於いてもESPカードはよく使われます。裏向きの状態のカードで、表のマークを透視する訓練です。
超能力はカードからかも知れませんね。